恋活日記

恋活頑張ってみたレポート

出会い系アプリを使ってみたレポートその2

前回の続き。

 

そうすると、ひとりの男が残った。

某大理工系院生で当時私の6歳上。

古典文学の話でそこそこ会話が続き、他の男とは違う丁寧な受け答えに好感を持った。

この人ならまともなやりとりができると思った。

今思えば、素で気が合う人ではなく、ただ単にこっちに合わせる能力が高い(コミュ力の高い)人だったんだと思う。

アナ雪見た人ならわかると思うんだけど例えるならハンス。

アナが「どこにも出口の無い日々が突然に変わりそう」と言えば「僕も同じ事思ってた!」と言い、アナが好きな食べ物を聞かれて「サンドウィッチ!」と答えれば「僕と同じじゃないか!」って同調するような人。

それまでチャットしてきた男共があまりにもつまらなかったので、そこは気にしなかった。

 

アプリでチャットをして1ヵ月程でLINEを交換しないか?という話に。

まぁLINE程度なら良いだろうと了承。

その後いきなり「こっちでもよろしくね。JD」

何故いきなり呼び捨て?フレンドリーな人なのか?

何でか知らないがその当時はスルーしてしまった。普通いきなり呼び捨てにされたらキモいと思うんだけど。

今思うと結構信頼してしまっていたんだろうか。

その後もLINEでのやりとりを続け更に1ヵ月程経ったある時、ついに「会ってみないか?」と切り出される。正直内心会うか会わないかはどっちでも良かったが、一応警戒はする。

 

以下、相手をハンスと呼ぶ。

 

JD「今忙しい時期だから」

ハンス「そんな事言ってたらずっと会えなくない?」

JD「ネットで出会った人とリアルで会うのは怖いな」

ハンス「出会いがどこでも接し方は変わらないと思うよ」

 

流石秀才は言う事が違う。当時その時期(11月)に相手の大学の大学祭があったので、そこで初めて会う事に。

 

でも、チャットでは話せてたけど、実際会って話が弾むかどうかなんてわからない。

相手がどんなテンションで来るのかわからないのに初対面で1対1はツラい。

そこで友達を呼ぶことにした。

出会い系のアプリで会ったとは言えず、詳細は話さなかった。

ただ某大の大学祭があるから行ってみないか?と誘ってみた。

誘いは成功して、当日ふたりで大学祭に行く事に。

 

この友達の事も説明しとく。

小学生時代からの友達で幼馴染的なもの。美少女。

元々家の事情なんかで不登校だったんだけど私も学校に馴染めない系だったので意気投合。

ちょくちょく飯行ったり互いの家に泊まったりするくらいには仲良かった。

 

なんでその友達を誘ったかって言うと単純にプライベートで付き合う程仲の良い大学の友達がいないのと、まぁ多少何かあっても気心が知れてるのでわかってくれるだろうという理由。

 

一応リアルで会うに当たってネットで本名や関連するワードを検索して情報収集した。

相手から聞いた情報との統合性を確認する。

大学のサークル紹介ページにプロフ写真に写る人物と同じ人物の顔、そして名前を確認。

ここまでわかれば大学に通っているという言葉は嘘ではないだろうと判断。

こういうときに重宝するFacebookは残念ながらやっていなかった。

 

ハンスは大学のバスケサークルに入っていて、院生なので既に引退しているが、当日は大学で院生VS学部生の試合をするという事でそこに招待された。

 

試合は午後からだったので午前中から様々なブースを見てまわり、時間になったときLINEに「試合始まる!見に来て」という連絡を受けて体育館へ。

体育館でハンスと初対面。

緊張で中々体育館に入れず友達に「何してんの?」と不振がられる。

(この時点では友達と会うと説明していた)

 

で、ハンス。

アプリに写真を上げていたから顔は知っていた。知っていたけど。

んー現役院生のはずなんだけど、写真よりも、聞いてた歳よりも老けて見えた。

研究ばっかで疲れてんのかな。

 

顔合わせ後、体育館の二階の回廊に行って試合を眺める。

この時点で何となく違和感に気付いた友達が「どういう友達なの?」と詳しく聞いてくる。

「ネットの友達」と答える。

ツイッターとか?」

めっちゃグイグイ聞いてくんな。

「うーんチャットアプリみたいな…」

「え。もしかして出会い系みたいな?」

「まぁ…」

濁したけど友達も察したようで、そういう風に受け取ったらしい。

試合が終わりハンスが下の階から手を振ってくる。

「キャーw」とか冷やかす友達。うるさい。

その後体育館の外で合流し、校門までの道を一緒に帰る。

友達はネットで出会った人間という事でハンスがどういう奴なのか気になるらしく出会いは?とか結構知り合って長いの?とか根掘り葉掘り聞いていた。

私は当たり障りない事を話して付いて行った。

校門までの道すがら、ハンスが「これも何かの縁だから…」と友達にLINEを聞いていた。

友達はあまり乗り気じゃなさそうだったがしぶしぶLINEを交換。

ハンスと解散した後はふたりで帰ったが、その道中分析したハンスの様子を話す友達。

「リードが慣れすぎじゃない?なんか遊んでそう」

「これも何かの縁だから…って聞き方もなんかこ慣れてない?気を付けた方がいい」

友達は、ネットの知り合いと実際に会う時はネットで話した事をメモしておいて、実際に会ったときの情報と照らし合わせて嘘をついていないか確認するらしい。

まぁそうだよな。

 

大学祭が終わった後、またしばらくLINEのやりとりはした。

でも実際に会ったからか前よりも長文ではなくなった。

普通の友達とのやりとりくらいのテンションになった。

 

そして数日後、友達から連絡が来た。

「ハンスさんから飲みの誘いのLINEとか来た?」

 

続く。

次回はハンスとのデートの話。