出会い系アプリを使ってみたレポートその3
前回の続き。
友達からの連絡。
「ハンスさんから飲みの誘いのLINEとか来た?」
なんの話かわからん。
飲み?
「きてないけど?」
「そっか…
いや、ハンスさんから飲みに誘われたから、JDちゃんも誘って飲み会って事かと思って」
ほお?
つまりそれはサシ飲みってこと?
直後、友達からハンスとのLINEのスクリーンショットが送られてくる。
ハンス「ねぇ友達ちゃん海鮮とか好きなんだよね??俺も好き!友達が働いてる海鮮の美味しい居酒屋があるんだけど一緒に飲みに行かない??おごるからさ!」
…テンションたっけー。
私ハンスからこんなテンションのLINE貰ったことないんだけど。
ハンスは別に見た目もチャラくないしローテンション。
LINEの文面もほぼ「。」で〆てたから、こんなテンションの文面送る人なんだーって意外に思った。
「いきなり全然知らない人とサシ飲みとかしんどくね?とりあえずJDちゃんも一緒なの?って聞いて反応見てみるわ」
そして数分後…
「ねぇ、こんなのきたよ」
また送られてくるスクショ。
友達「JDちゃんも一緒なの?」
ハンス「違うよ。なんで?」
友達「私親しくない人とサシ飲みできるほどフレンドリーじゃないし、ハンスさんともこないだ会ったばかりでよく知らないから、JDちゃんも一緒なのかなー?って」
ふむふむ。
遠まわしに拒否ってるね。
私もそう思う。
友達介して知り合った奴を、いきなりサシ飲みに誘うか普通?
仲良くなりたいなら、普通私を間に挟むわけだし、それをしないで直で誘うって事は、
余程私がイヤか、私に対して後ろ暗さがあるかだろう。
でも実はこの時点で私は次にふたりで遊ぶ日を決めていたから、
実際会って私がブスでガッカリされたパターンではないだろうなと判断した。
ハンス「別に友達ちゃんを誘うのにJDちゃんも誘う必要はなくない?」
ん??
いやいや。
なんでちょっとキレ気味なの?
友達「いや、ハンスさんがそう思ってても私はハンスさんと親しくないからふたりで会うの嫌なんだけど。話す事無いし気まずいじゃん」
ハッキリ言うね。
ハンス「親しいからふたりで飲むんじゃなくて、ふたりで一緒に飲むから親しくなるんでしょ?俺は友達ちゃんと仲良くなりたいし、おごるから会おうよ^^」
…全然話通じてなくね?
友達も「おごるからってなんだよw金払いたくないから行かないなんてひとことも言ってなくね?文章読めし」とイライラ気味。
友達は既読無視。また何か連絡来たら送るね、とだけ。
その後、私から「友達ちゃんと飲みに行くのー?」とさりげなく話を振ってみたら、
「友達ちゃんから聞いたの?」
「JDちゃんも友達ちゃんも友達だから飲みに行くのは別におかしい事じゃない」
「JDちゃんも飲みたい?まぁ空いた日があれば誘うよ」
…いや、確かに今時点では私も友達も友達だけどさ。
私ただ飲みに行くの?って聞いただけなのに、
こんなに必死に言い訳じみた事言われると思ってなかった。失笑。
普通にしてたらそうだよねーとしか思わなかったのに、
話せば話すほど「俺悪くないし!」みたいな雰囲気を出してくるハンス。
それってやっぱ友達に下心があって多少なりとも私に対して後ろめたいと思ってるからだよね?
まぁ後ろめたいと思ってるポイントが、最初サイトで繋がったのは私なのに友達をいいと思ってることなのか、友達に対してエグイ下心持ってるからなのかはわからないけど。
しかも「何?お前も飲みたいの?俺は乗り気じゃないけどそんなに言うならまぁ気が向いたら行こうか?」みたいな上からな言い方されて微妙にイラッときた。
友達と私でLINEの温度差激しすぎてそれがすっごいムカつく。
いくら私と一緒にいるときに落ち着いて振る舞ってても、友達のLINEスクショ見てるからどんだけ態度違うのかバレバレなんですけど?
ぶっちゃけこのLINE来た時点でこいつヤベーなーと思った私は、
この後数日後に控えているデートの事を考えてテンションダダ下がりしたことは言うまでもない。
全日までバックレようかとか体調不良を理由に断ろうかとか考えたけど、
人としてそれはよくないと思い留まり、
友達からも「いきなりブッチは印象も悪いし、タダ飯食えると思ってとりあえず行っとこうよ」と後押しされ、行く事に。
デートは映画。
当時放映していた「俺物語」を観に行って飯食って帰るというプラン。
映画だったら話す必要もないし座ってるだけだからほとんどの時間潰れるしいいだろうと思ったのもちゃんとデートに行った理由のひとつだった。
で、当日。
もう当時の事うろ覚えだから理由わすれたけど、LINEで「今日用事あってスーツだけどごめんね^^;」的な連絡がくる。
うぜーーーー私との遊びは用事のついでかよ??
もう直前までの印象が最悪すぎて何しても悪いようにしかとれない。
軽く世間話しながら俺物語を観に映画館へ。
ホントに忌々しい記憶でうろ覚えなんだけど(2回目)俺物語は面白かった。
当時「天皇の料理人」観てた身としては鈴木亮平の役作りのストイックさに惚れざるを得なかったよね。
ドラマであんなにガリガリだった鈴木亮平が映画ではゴリゴリの猛男を身体作ってまで演じたとかすごくね?
基本好きな俳優っていないんだけど鈴木亮平の真摯さには心打たれたし今でも気になる俳優だよね…
ってそんな話はどうでもいいんだわ。
とりあえず俺物語面白かったよ。私はね?
隣に座ってたハンスはと言うと、
貧乏揺すりしてたんだわ……。
もうホントこいつガチでない~!!はやく帰りたい!!
つーかあんだけ自分から誘ってきておいて何それ!?
(こっちは「忙しいからまた今度」って乗り気じゃなかったんだけど「今度って、いつ忙しくなくなるの?そんな事言ってたらずっと会えなくない?」とか言って向こうから誘ってきた)
私はニコニコしながら映画観てるのに隣で作り笑顔で貧乏揺すり…。
そんなつまんないならもう飯食わないで帰ろうぜって気持ちがヒシヒシ…。
でも終わった後「ご飯どこ食べに行く?」とご飯食べるモードだったので、
そこで帰るのも不自然だからご飯食べに行く事に。
もうあっちもほんとどこでも良い感じで私もどこでもいいから適当なレストランに入った。
ご飯食べながら学校の事とか色々聞いた。
会計はあっちがおごろうとしてたけど、こんな奴に払わせて後からなんか言われんのもやだなと思って半分出した。今思えば全額払わせればよかった。
夕方になったので地下鉄に乗って帰る。
電車の中で、何となく聞いてみる。
「ハンスさんは、なんでネットの人と会おうと思ったの?友達増やしたいとか?」
「んーまぁそんな感じかな」
「でももしかしたら私怖い人かもしれないじゃん?メンヘラとかめっちゃ遊んでるとかさ」
「うーん、でも会っててそんな感じはしなかったけど」
「そう?どうだろうね」
あんたも人によって態度変えてるしね。なにが本当かなんてわかんないじゃん。
帰りに「じゃ…」って言って帰ろうとしたら「え?どこ行くの?」って呼び止められた。
家まで送るつもりらしい。
ネットで会った人に家バレすんのやだなーと思ったけどハンスは地下鉄の駅降りたとこに自転車とめてたらしくて、自転車置くために、先にハンスの家に行くことになった。
オートロックのマンションに普通に入ってったから嘘でもなく自分の家なんだろうなーと。
さっき変な事言ったし信頼を得たいのかなーと考えて家まで送ってもらった。
まぁなんかあっても実家だし大丈夫だろと。
家の玄関でじゃあねーって普通に別れたけど、
まぁそのバイバイした瞬間にハンスの笑顔がスッて消えたの見逃さなかった。
それ見てうわって思った。
つまんなかったんだなーって。
その後、それまですぐに返ってきてたLINEの返信は1日またぎとかになり、
何送っても「うん」とか「そうだね」とかの短文になってあからさまにフェードアウト狙ってる感じだった。
正直ここらでさっさとブロックしたかったが、友達からふたたびLINEが。
「ねぇやばくない?」
「どうした?」
またLINEのスクショ。
そしてハンスのLINEは以前にも増してテンションが高く、気持ち悪くなっていた。
「友達は(もはや呼び捨て)ワンナイトラブとか興味ある?」
「は?ないけど」
「良かった。軽い子じゃなくて^^ 友達可愛いから心配だったんだ」
私とのLINEは何なの?ってくらい返事も即返だし内容もキモい。
つーか何?可愛い女はみんなビッチだとでも思ってんのかこいつ?
既読無視しても、めげずにしつこくメッセージを送ってくるので友達ももはや激塩対応。
露骨な態度の違いに胸糞悪くなる私。
映画を観に行った日の事や塩LINEの事を友達に報告する。
「え…そんななの??マジないね…」
友達があまりに塩なせいかハンスのこじらせぶりがどんどん明るみに出てくる。
「友達って可愛いから男の事馬鹿にしてそうだよね」
「ご飯とか全部男に払わせるんでしょ?俺そういう女の子嫌いなんだよね。男の事利用してるよね?」
全部自分の妄想なのに勝手に可愛い友達に攻撃的になるハンス。
どんだけコンプが強いのか。
「いや、私は男女問わず友達とご飯行ったら割り勘だけど?なんでそんなの見てもない人に言われなきゃなんないの?」
「そうなんだ。友達はそんな子じゃなくてよかった^^ 俺そういう子とならご飯行ってもいいよ」
ハァ????行ってもいいよって何なの?何様?
どんどん悪化していく上から目線とこじらせ感…。
スクショが送られてくるたびにグロッキーになる私。
最終的に友達が今までの事を全部ブチまけ、ふたりでLINEをブロックして終了。
ハンスとはそこで終わり。
前に好きになった人が童貞風だったから、
童貞はみんなこんな感じなのかなーとは漠然と思っていたけど、
ハンスは元カノと進学を機に別れたとか言ってたし、
リードも慣れた感じでしてはいたし、
非童貞でも世の中にはこんなこじらせた奴がいるんだな…と勉強にはなった。
しかし今度は友達の様子がおかしくなる。
この後は出会い系アプリあんまり関係ない後日談へ続く。